先月の続きです。モバイルノートPCの代替としてはかなり良い線をついているSurface Pro3ですがタブレットとしての使い心地はどうでしょうか。あえて身もふたもない結論から言わせていただけば総評60点くらいとなります。端的に言えば、「デカい、重い、熱い」です。・デカい画面が大きいことはSurface Pro3の強みでもあります。Windows 8.1ではストアアプリを3つ並べて開けるのでブラウザ、ワード、PDFを三つ並べて表示するといった使い方が可能です。閲覧用タブレットとして一覧性、視認性が必要となる場面では12インチの画面は大きなメリットです。一方この大きさがデメリットともなり得ます。片手で持つには大きいですし、スペースが限られた電車内やカフェなどでの取り回しも難ありです。そしてどこで使っても目立ちます。なんかアイツデカい機械もっているな、、、と注目を浴びたい人には美味しいのでしょうが、、、ねぇ ?・重い前世代のPro2と比べて軽量化したとはいえ800gと言う重量はタブレットとしては重すぎます。机や膝において使う分には問題ないと思われますが手持ちで長時間使うにはかなり厳しい重量です。iPad Airが400g台であることを考えると、個人的にこの重さはタブレットの限界を超えていると感じます。・熱い多くのユーザからの報告にもある通り、本体に相当の発熱があります。Core iシリーズのプロセッサをこの薄い筐体に収めているわけですから、エアフローにもかなり無理があるのでしょう。高い負荷をかけた時など本体が、手に持っていられなくなるくらい熱くなることもありました。この点ストアアプリはアプリの設計上リソースの消費に気を使っているせいか複数起動しても本体がそれほど過熱することはありません。一方デスクトップアプリはそもそもリソース消費の抑制をそれほど重視していないものも多い為か筆者の環境ではデスクトップアプリの起動により持てなくなるくらいに熱くなることがありました。以上のことを考慮すると手持ちで使えないことはないですが、手に持って快適なデバイスとはお世辞にも言えないことは確かです。以上個人的な意見ながら簡単にタブレットとしての特徴を評価してみました。もちろん「使えないマシン」、ということではありません。しかしタブレットとして使いやすいか、と言うと答えはノーとなります。とは言え、すべての環境とドキュメントを全部一台に詰め込んで、デスクでも客先でもソファーでもベッドでも同じ環境を携帯できるというメリットは、あるユーザにとっては計り知れないメリットとなり得ます。上述のタブレットとしての微妙さとこのメリットがどれほど相殺できるか、それぞれのユーザの需要によってこの機械の評価はマチマチとなるかと思います。なんにしても非常に夢のある機械であることに間違いはありません。Surface pro4にさらに期待したくなりました。